ゆきにゃんの東京ミュウミュウ・アニメ感想情報です。
「ヤシガニ屠る」とは何のことかご存知でしょうか?
1998年に放送された「ロストユニバース」というアニメの第4話のタイトルです。
このロストユニバース第4話、アニメの世界の中では非常に有名でして、伝説として語り継がれているほどです。
残念ながら、ゆきは見ていませんので、詳しくは語れませんが、伝説的なまでに作画がひどく、動画はアニメというより紙芝居状態だったそうです。
こちらのサイトで特集を組んでおられますので、ぜひ見てみましょう。
というか、本当にこれ、放送されたんですか?
ちなみに、後日発売されたビデオでは全編リテイクされています。
さて、2002年9月14日。
アニメ界にまた新たな伝説が刻まれました。
東京ミュウミュウの作画に、神が降臨です。
今回紹介する第24話「不思議な宝石、輝きはあなたの中に」は、あまりに素薔薇しい作画で、アレな脚本さえ気にならないという、史上稀に見る傑作でした。
公式サイトでは、キャプチャー画像つきで放送された話のあらすじを紹介しているんですが、今回は画像無しというのが、そのすごさを物語っています。
そんなわけで、ビデオでは絶対リテイク入りそうな神の回のレポートをはじめたいと思います。
ちなみに、基本的にキャプチャー画像は使わないようにしているんですが、今回は各所から拾ってきたキャプチャー画像を
ふんだんに混ぜていきたいと思います。
さて、商店街を歩くいちご、もえ、みわの仲良し3人組。
ざくろのポスターを見つけ、ざくろがベストジュエリードレッサーに選ばれたという話で盛り上がります。
そして、そこにあったペアリングを美津家、いちごは青山君のことを妄想。
そんなとき、ちょうど都合良く青山君登場。
神出鬼没というか、ストーカーじみてるというか。
焦ったいちご、耳が出て逃げ出します。
みわともえは唖然としてますが、青山君は「よくあることだよ」と冷静。
もう慣れちゃってるみたいです。
どうでもいいですけど、このときに商店街にいる人々、人形のようにピクリとも動きませんでした。
さて、カフェミュウミュウに来たいちご。
ざくろの付き人が駆け落ちしたらしく、いちごに付き人をしてほしいとお願いします。
付き人として大量の荷物をもたされるいちごですが、ジュエリーの新作発表会のリハーサルということで、頑張って引きうけるのでした。
さて、いちごはリハーサル会場で、宝石店の店員でドジな女性と出会います。
その女性は、ある宝石をショーに使って欲しいと上司に頼みこみますが、拒否されます。
そしてしばらくの後。
いちごは、倉庫で再びその女性と出会います。
その女性の名前は「山田月子」。
普段はドジばかりで誰も相手をしてくれないのに、優しくしてくれるいちごに、月子は思わず泣いてしまいます。
そして、発表会の話をする二人。
発表会のために宝石を磨いてきた月子ですが、ざくろには「レインボーストーン」という宝石を身につけて欲しかったといいます。
地味だけど、レインボーストーンには、女の子を輝かせる不思議な魅力があると話します。
でも、七色に光るレインボーストーンは、どう見ても派手。
この辺から、話の先行きが非常に怪しくなってきます。
ともかく、上司にはこんな話をしても仕方がないと、しょんぼりする月子でした。
さて、カフェミュウミュウでは、レインボーストーンがミュウアクアではないかと話す赤坂さんが。
いくらなんでもご都合主義すぎ。
「なんだか地味な宝石ですことー」
いや、どう見ても派手です。
ともかく、その場に居合わせた、いちごとざくろ以外のメンバーは、レインボーストーンを調べるために、ショーに向かうのでした。
ショー当日。
いちごは月子といっしょに、ざくろにレインボーストーンをつけて欲しいと頼みこみます。
というか、ショー当日にそれはあんまりです。
いくらなんでも無茶でしょう。
ちなみにざくろはメイク中なんですが、メイクをすればするほど、顔がゆがんでます。
結局、上司に言っても無駄と諦めている月子を見たざくろは拒否します。
ざくろにきついことを言われた月子、仕事を投げ出して逃亡。
町をとぼとぼ歩きますが、仕事に戻りなさい。
そんな月子はおかまいなしに、ざくろはジュエリーの記者会見に出ます。
「女の子は誰でも輝けるんです。女の子は生まれながらダイヤモンドの原石です。
大切なのは諦めずに、自分から輝こうとすることです。」
なんか、ざくろさんがそんなことを言ってると無茶苦茶違和感というか、恥ずかしくて仕方ないんですが、この人、一応テレビでは愛想よくしてるんですよね。
街頭テレビでこれを見ていた月子、会場に戻ろうとするのでした。
さて、ジュエリーショー開始です。
もう一度、上司に話そうとする月子。
もうショーはじまってますって。
「おねがいします!どうかショーのメインに使ってください!
この石は女の子を輝かせる魅力があるんです!
女の子に勇気をくれるそんな石なんです!!」
そんなんで説得できるわけないんですけど。
当然、上司には拒否され、月子さんしょんぼり。
そんなとき、突然キッシュが。
月子からレインボーストーンを奪おうとするキッシュ。
露骨に顔が歪んでます。
キメラアニマも現れ、レインボーストーン争奪戦です。
つぶれた顔で怒りをあらわにするいちご。
許さないのはお前です。
あまりの作画のみだれっぷりに、視聴者はもう笑うしかありません。
このあと、作画が乱れてキッシュが小人になったりともう大変。
キッシュに対してとにかく怒るいちご。
エイリアン出現を知らされたみんとたち3人も変身。
準備室の廊下を走る3人。
そんな3人の後ろから、パイとタルトがデスクリムゾンの横滑り佐藤のごとく突如出現。
レインボーストーン争奪戦、激化です。
とりあえず、歩鈴はタルトを止めるために、タルトとじゃれあいます。
で、みんとがパイにふきとばされて、れたすがレインボーストーンを手に入れようとします。
さて、いちごはというと、キメラアニマとバトル中。
必殺技が効かなくてピンチ。
そして、相手の攻撃をくらいそうになったそのとき。
突然、蒼の騎士がどこぞから沸いて出てきます。
蒼の騎士、久々の登場です。
なにも、よりによってこんな大変な回に出てこなくていいのにと思っちゃいます。
それにしても、ピンチのときは適当に蒼の騎士を出しちゃえーというところでしょうか。
タキシード仮面くらい、都合のいい存在です。
蒼の騎士の助けでなんとかキメラアニマを倒したいちご。
そして蒼の騎士は去っていったのでした。
さて、場面は変わって。
レインボーストーンを見つけたパイの前に、ざくろが現れます。
ざくろは当然ショーに出ていたのですが、突然停電が起きたので、抜け出していたのです。
戦おうとするざくろですが、パイはレインボーストーンはミュウアクアに反応するだけの石だといい、価値のないものだといって去っていったのでした。
さて、会場の電気が復帰して、再びショー開始。
宝石を身に着けて美しくなったざくろ…のはずですが、作画が歪んでるので、全然ありがたみがありません。
そして、ショーはクライマックス。
ジュエリーが自信をもってオススメする、メインの宝石の時間ですが…
なぜか、出てきたのはざくろでなく月子さん。
本日のメインは、レインボーストーンを身につけ、ウェディングドレスを着た月子さんでした。
何が起こったのかさっぱり理解できません。
当然、ざくろを見にきていた場内は大ブーイング……と思いきや、なぜか大歓声。
拍手で出迎えられる月子さん。
誰も何も言わないのはなぜですか?
その様子を見て、おどろく月子の上司。
当然、勝手にメインを変えた上に、ショーに出てきた月子さんに激怒して…いや、しません。
それどころか「あれは!? …本当だったんだな…」と笑顔で見届ける始末。
何が本当だったんですか?
結局、ざくろが月子にウェディングドレスを着せて、レインボーストーンを身につけさせ、ショーに出させたのでした。
そんなことしたら、普通に考えるとクビなんですけど。
ちなみに、歩鈴はというと…いまだにタルトとじゃれあってるのでした。
今回はここで終了。
作画も脚本も見事なまでに破綻していました。
ショーの前日に、メインにレインボーストーンをもってきてくれという月子さん。
当日もあきらめきれなかったものの、ざくろに拒否されて、職場放棄。
と思ってたら、なんとか戻ってきて、ざくろの変わりにショーに出演。
おまけに、メインの宝石を勝手に変える始末。
しかも、結局、最後に月子さんが綺麗だったのは、綺麗な化粧とウェディングドレスのおかげで、レインボーストーンは全然関係ないという破綻っぷり。
しかし、毒をもって毒を制すというか、そんな脚本さえ気にならないほどの作画の乱れっぷり。
もうどう言えばいいのかわかりません。
とりあえず、ゆきの脳内では、今回はなかったことにしておきましょうか。
もう、いろんな意味で見事だったとしかいいようがありません。
過去に、「やっぱり、レポートを書くには電波まみれがベストです。」と書きましたが、何も本当にそうならなくてもいいやん、と思っちゃいました。
とりあえず、おまけとして今回のキャプ画像集と、神の作画監督・石野聡さん担当の回のキャプ画像を紹介。
同じアニメとは思えません。
この落差も東京ミュウミュウの魅力というか、ここまでネタを提供してくれるなんて、サービス精神旺盛過ぎです。
ちなみに、次の次は石野聡さん担当ですので、非常に期待がもてそうです。
でも、次もなんだか不安なんですけど。
ともかく、次回は「恋のハードル、いちごの恋は障害だらけ」です。
ネカマアイドルゆきは、レビューをするために、今回の話を2回見て疲れました。